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「ドーハラウンド三度目の破たん」 

destruction 少し遅くなりましたが、ポツダムでのG4会談の崩壊の記事です。今回の会合で鍵となったインドが、合衆国とEUの誘いに乗り、その要求を拒否せざるを得なかったのはなぜかが分析されています。文章中のファルコナーWTO農業交渉議長の「チャレンジ」文書に関しては、この記事、さらには原文(長いので英文のままです。ごめんなさい)を参照してください。

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ドーハラウンド三度目の破たん―それは埋葬の合図である(2007年6月22日金曜日)

 2003年9月のカンクン、2006年7月のジュネーブに続いて、ドーハラウンドの三度目の破たんは、ドーハ開発アジェンダと名づけられたものを埋葬するときにあることを示している。バンコクに拠点を置くシンクタンク、フォーカス・オン・ザ・グローバルサウスは、このように言っている。ドイツのポツダムで、合衆国、EU、ブラジル、インドによって開かれた昨日の会合の破たんは、民主主義と途上国によって、よいニュースである。

多国間プロセスの茶番

 そのプロセスは、一貫して非民主的であった。G4の合意は、ジュネーブに戻って、議長の文書に盛り込まれるはずであった。WTO加盟の全メンバーは、極めて短い知らせをもらい、その文書にすぐに応じることが求められることになっていた。多国間システムを「救済する」ためにである。
 フォーカス・オン・ザ・グローバルサウスのアイリーン・クワによれば、「『多国間』プロセスは、茶番に過ぎない。しかしながら、私たちは、危険地帯から脱していない。事務局長は、今、議長に『妥協』文書を作り出すよう提案している。クロフォード・ファルコナー(Crawford Falconer)による農業の「チャレンジ」の文書は、合衆国とEUの懸念に配慮して、途上国の懸念に対しては厳しくつき返しているとして、広く批判を受けている。
 もしこれがかれの草案のモダリティーにおいても繰り返されるならば、発展途上国はこの交渉でかなりの不利な立場に置かれるであろう。これは、単なるジュネーブでおこなわれているゲームではない。議長とパスカル・ラミーは、次のことを忘れている。農業と工業が自由化を強制されれば、生命が危険にさらされるのである。貧しい人びとが最も激しく影響を受けるのだ。

カマール・ナートを清算するとき

 ニューデリーから、WTOに反対するインド民衆のキャンペーン(the Indian Peoples Campaign Against the WTO)のシュクラ(SP Shukla)は、次のように語った。「ある意味で、これはカマール・ナートを清算するときなのであろう。猟犬と一緒に狩りをし、同時に野ウサギとともに走る、かれの巧妙さは、最後には行き詰まりに陥ったように思われる。2006年7月あたりを最後に、G6内における合衆国とEUとの農業に関する相違によって生まれたジレンマから逃れることができた。かれは、その『柔軟性』のゆえに、〔ピーター・〕マンデルソン〔欧州委員〕から賞賛を受けた。かれは、国内に戻って、インドの農民を支持するその勇気ある立場が、行き詰まりをもたらした、と主張した。今、かれはその『柔軟性』を現金化するよう求められている(それは合衆国とEUに対する工業と農業市場の双方をおとなしく開放せよということの婉曲な表現である)。しかしながら、かれは、国内の政治的バックラッシュを恐れて、それをできない。パンジャブとウッタル・プラデシュ(UP)の州選挙が理由の一つで、近くやってくる2009年の総選挙も理由の一つである。今ではかれは、ここ一年以内の間に、対話者であるEUと合衆国の見地からすれば、極めて厳格になっている!さらに悪いことには、かれとそのブラジルの仲間は、G90プラスの諸国によって、インドとブラジルが途上国を代表しているというのは思い込みである、という点を思い出させられた。二兎を追って一兎も得ることができないのは、明らかである。「インドのエリートによる金持ちクラブに入ろうという夢は、霧散した。インド農村部の現実から来る冷たい手が、エリートたちに触れたのである。インドの交渉担当者は、こうした最近の教訓から学ぶつもりがあるのであろうか?」

ドーハラウンドに開発はない

 開発の「約束」は、決して心からのものではない。市場アクセスを中心においているために、そのラウンドは最貧国に開発を提供することはできない。合衆国とEUが、明日、心変わりして、自らの不当な市場アクセスの要求を思い直すことは、とてもありそうにない。
途上国もまた、農業の分野で何も失うつもりはない。クワは、次のように話している。「合衆国とEUは、国内農業助成の実質的な削減をしたくない。 国内的に見れば、それは考えられないことである。輸出補助を含めた助成の議論は、グリーンボックスの場に移され、合衆国とEUは、いわゆる貿易歪曲的な国内助成に関して、莫大な「水」を自らに与えている。それゆえに途上国は、たとえそのラウンドを今日放棄しても、何も失うものはないであろう。実際には、私たち途上国の人びとは、利益を得るであろう。以前に私たちは、不公正で歪曲された貿易から自分たちの境界を守る力を保持していたのだから。

原文はこちら
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